昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

まき子先生に会う

◎5月9日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:00
 
   ☆★☆★☆

保育園に迎えに行った後、スーパーに買い物に回った。
1年半前まで子育てサークルで一緒だったお母さんとばったりであって、しばらく立ち話。
昇平が保育園に入ってからずいぶん成長した話をすると、一緒に喜んでくれた。
ところが、肝心の昇平はお菓子売場に入り浸ったまま、そばに現れない。現物を見てもらうチャンスがなくて、ちょっと残念だった。(笑)
でも、「こんなふうにお母さんから離れて一人で行動できるようになったんだねぇ」なんてふうに感動してもらえて・・・(*^^*)

そのお母さんと別れた後、今度はばったりまき子先生に出会った。
5時で仕事を終え、その足で買い物に回ったらしい。

まき子先生は、昇平の年中の時の副担任。保育園に入ったばかりで何も分からない、何もできない昇平の介助役になって、ありとあらゆる場面で助けていただいた。連絡ノートも、もっぱらこの先生が担当だった。
学年が変わって、まき子先生は赤ちゃん組の先生になり、朝夕に話す機会も滅多になくなってしまったのだが、今回は本当に久しぶりに話すことができた。(またスーパーで長話〜。笑)
昇平の状況認知がまたいっそう伸びてきていること。
新しい副担任の先生にもすっかり慣れたこと。
すると、「むしろいつまでも気持ちが切り替わらないのはこちらだったんです」なんて苦笑いしながら、まき子先生。
新しい子どもたちはまだ赤ちゃんなので、ことばも話せず、ただチョロチョロ動き回るだけなので、今の年長さんたちがとても懐かしくなるのだそうだ。クラス替えになってしまった先生は、皆、先のクラスの子たちを最後まで見たかった、と思うのだそうだけれど。
昇平のことも、とても気にかけて下さっていて、時々みお先生から様子を聞いているとのことだった。

そんなとき、お菓子売場から昇平の呼び声。
そこで、そちらへ行って昇平に「まき子先生がいたよ」と教えると、「えっ、まき子先生! どこどこ!?」と目を輝かせながら走り出した。
カートを押すまき子先生の姿を見つけて、本当に嬉しそうな笑顔。
ところが、母が追いついて「まき子先生、どこどこ、って言いながら走ってきたんですよ」と教えると、とたんに昇平は耳に指を突っ込んでそっちの方へ行ってしまった。・・・自分のことを話されて照れたのだ。(笑)

そういえば、最近はお迎えの時に昇平ことを先生と話していても、昇平は照れたようなそぶりで私たちの周りでグルグル回っていたりする。自分のことを話されると照れくさい、という気持ちが育ってきたんだなぁ。
その後も、まき子先生のそばには行きたいけれど、照れくさくて、妙にはしゃいでしまったり、並んでいる商品にいたずらの手を伸ばしたり、と、いつもとは違う行動をしていた。よっぽど嬉しかったんだなぁ。

年長さんになってから、まき子先生ところに自分から行ったのは、新副担任のみち子先生がいなかった1回きりで、あっさりと担任の切り替えに順応したように見えた昇平だが、心の中ではやっぱりずっとまき子先生も大事な「自分の先生」だったのだ。
そんな様子を見て、そして、しばらくぶりにまき子先生と話せて、改めて良い先生にお世話になっていたんだなぁ、と思った。
もちろん、みち子先生も優しくて素敵な先生。
でも、去年一年間一緒に苦楽を共にした同胞意識もあって、まき子先生にちょっとホームシック気味になってしまった母なのだった。(笑)
ほんと、いつまでも気持ちが切り替わらないのは、昇平ではなく、大人の私たちの方なのかもしれないなぁ。(^_^;)

[01/05/10(木) 05:45]

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